新日本出版社の「小林多喜二全集」を買い取り。
買取品 | 小林多喜二全集 全巻セット |
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ご依頼地域 | 千葉県千葉市花見川区 |
買取方法 | 店頭買取 |
※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
スタッフのコメント
こまいぬ堂検見川店のスタッフSです。
千葉市にある当店に、新日本出版社版の「小林多喜二全集」をお持ち込みいただきました。
とても大切に扱っていたそうで、月報は全て揃っていて、箱に多少の汚れは見られるものの経年の割に大変良好な状態の本でした。
本のことが大好きなお客様で、地域の古本屋がどんどんなくなっていくことを嘆いていました。
「本は文化資料であって、不要となった本は、次に必要としている人に繋げていかないと、何十年か後にひとつの時代がすぽっと抜けてしまうことになってしまい、その時期に何があったか確かめる術がなくなってしまうのではないか」と仰っていたのが印象的でした。
小林多喜二といえば、代表作の蟹工船が有名ですね。
「おい、地獄さ行ぐんだで」
という書き出しのインパクトに驚かされます。
内容も書き出しに負けず劣らずのショッキングさで、搾取され、人として扱われない乗員たちの姿に涙を禁じえません。
恥ずかしながら、小林多喜二についてあまり知らなかったので、今回この記事を書くにあたり少し調べてみて、あまりにも若いうちに殺されたということに衝撃を受けました。
ペンで戦い、ペンで死ぬ。その覚悟のもとに書かれた作品たちだということが今日まで読み継がれている大きな理由なんでしょうね。