文芸批評に関連する本をお取り引きいただきました!
買取品 | 「本多秋五全集」「全文芸時評」 |
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ご依頼地域 | 千葉県千葉市緑区 |
買取方法 | 出張買取 |
※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
スタッフのコメント
こまいぬ堂のスタッフSです。
千葉県千葉市の緑区へ出張に行ってきました。
今回のお取り引きでは
・本多秋五全集
・全文芸時評
といった文芸批評に関連する本をお譲りいただきました!
ありがとうございます。
今回お譲りいただいたのは、文芸評論家である本多秋五と江藤淳の本になります。
この二人は1978年に無条件降伏論争を巻き起こしたことでよく知られています。
この論争は文学者間でおこなわれたもので、日本の降伏の本質の捉え方と戦後文学をどう評価するかの二点が問題となっていました。
江藤淳は降伏についてポツダム宣言にある条件を受諾した降伏であるから無条件降伏ではないし、宣言中にある無条件降伏は日本国軍隊についてのみなので無条件降伏したのは日本国ではなかったと主張しました。
一方で、本多秋五はカイロ宣言にあった日本国の無条件降伏の思想はポツダム宣言にも通じていたし、大きなくくりでの「無条件降伏」の思想と小さなくくりでの「有条件降伏」の方式が同時に存在するという主張をしました。
このように見ていくと、同じ出来事に対しても人によって捉え方はさまざまですし、その分、これまで学んできた歴史も違う部分があるのではないかと考えさせられますね。
お譲りいただいたものはどれ素晴らしいものばかりでした。
この度はご依頼いただき、ありがとうございました!