中村正義「写楽」といった浮世絵や美術の本をお取り引きいただきました！

スタッフのコメント

こまいぬ堂のスタッフSです。
千葉県千葉市の中央区へ出張に行ってきました。

今回のお取り引きでは
・写楽　/　中村正義
をはじめとした美術関連の本や浮世絵関連の本など計30冊ほどをお譲りいただきました！
ありがとうございます。

有名な浮世絵師である東洲斎写楽なのですが、実はその正体が誰であるかについては諸説があるようです。
一応、今現在は斎藤十郎兵衛が本人である説が有力とされています。
確かに蜂須賀家お抱えの能役者「斎藤十郎兵衛」であると記されている文献はあるものの、一時この「斎藤十郎兵衛」なる人物は本当に実在したのか？という議論がなされるようになりました。
そこから本当は「斎藤十郎兵衛」という人物は存在せず、葛飾北斎や歌川豊国、喜多川歌麿が写楽の正体なのではないか？とさまざまな説が飛び交うようになりました。
要は、まったくの別人が写楽を名乗っていたのではないかという説が出てくるようになったのです。
作品の数が少ない、活動期間が短い、いきなり出てきた、前期と後期で別人のように作風が異なる……などの理由がそれを裏付けるような形となりました。
いまだにハッキリしていないというのもミステリアスでいいですね。
ちなみに、中村正義は日本画家で挑戦的で異端的な作品を多く残しています。
「日本画壇の風雲児」とも呼ばれており、写楽研究にも熱心で蜂須賀家の蒔絵師「飯塚桃葉」説を推していたようです。

お譲りいただいたものはどれも心惹かれるものばかりでした。
この度はご依頼いただき、ありがとうございました！