古本用語の豆知識:「ヤケ」ってどんな状態?
こんにちは! 古本買取「こまいぬ堂」のスタッフSです。
普段、私たち古本屋が何気なく使っている言葉の中に、もしかしたら「これってどういう意味だろう?」と疑問に思うような古本用語があるかもしれませんね。
古本屋がよく使う古本用語をご紹介したいと思います。
今回スポットを当てるのは、「ヤケ」という言葉です。
古本屋さんで本を見ていると、「この本、ちょっとヤケがあるな……」なんて言葉を耳にすることがあるかもしれません。この「ヤケ」って、一体何のことかご存じでしょうか?
本の「ヤケ」とはどんな状態?
古本における「ヤケ」とは、主に日焼けによって起きる紙やカバーの変色、色褪せのことを指します。
想像してみてください。
長い間本棚に立ててあった本の、外側にあたる部分(本の小口)が、なんだか茶色っぽく変色していたり、元のカバーの色が薄くなってしまっていたりするのを見たことはありませんか?
まさに、それが「ヤケ」なんです。
「日焼け」というくらいだから、太陽の光に当たった時にだけ起こるもの、と思われがちですが、実はそうではありません。
紫外線を浴びることが原因なので、窓から差し込む太陽光だけでなく、室内の蛍光灯の光でも「ヤケ」は引き起こされてしまうことがあるんですよ。
本を綺麗に保ちたいなら、直射日光の当たらない場所や、照明の影響を受けにくい場所での保管がおすすめです。
ただし、LED照明の場合は紫外線が含まれていないので、影響はありません。
「ヤケ」は、古本の状態を示す上で非常に重要な要素の一つです。本の価値にも影響することが多いため、私たち古本屋は査定の際、この「ヤケ」の程度をしっかり確認しています。
「こまいぬ堂」は古本の専門知識を持つお店です
今回の「ヤケ」のお話、いかがでしたでしょうか?
インターネットで古本を探していると、商品の説明文に「小口にヤケあり」といった専門用語が使われているのを見かけることがあるかもしれません。
この場合は本の小口(裁断面)が茶色く変色していることを示しているのです。
もし今回の記事が購入検討のお役に立てば、私たちも嬉しいです。
「こまいぬ堂」では、このように古本の専門的な知識をもって、日々お客様の大切な本と向き合っています。
お客様が古本の世界をもっと楽しめるような情報や、本の豆知識をこれからもご紹介していく予定ですので、どうぞお楽しみに!